今を基準とする必要はない

今後人類は、身体能力、知的能力を補完、拡張する段階に入るとされ、AIによる管理社会がディストピア的に語られることが多い。

しかし、現時点ですでに多くの人間は、一部の人間に管理され、奴隷的に生きている。

管理者が人間からAIに置き換わることのインパクトは果たしてどれほどなのか。

管理している側の人間にとっては大きな問題かもしれないが、大多数の既に管理されていることに甘んじている、あるいはその認識すらない人にとっては、関係のない話かもしれない。むしろ、合理的な管理により、よりよい生活が送れる可能性があるのではないだろうか。

 

AIの登場により消滅する職業、がよく語られる。自分自身、消滅候補の業種についており、既に事態は進行中であると感じる。消滅しても仕方がないし、無駄な中間的職業がなくなって、社会にとっては良いことだとすら思う。困るのは、仕事がなくなること。代わりに他の仕事を発掘しなければならないこと。消滅するであろう職業にどっぷり浸かって、年齢的、能力的にも今更他のことなんてできない!という人もいる。おそらく、多い。それゆえ、AIは脅威であり、自らの職業をなんとしても守ろうという動きになるだろう。しかし、生産性の革命が後退したことは知る限りないから、その抵抗も無駄に終わる。かつて存在し、今は消滅した職業のように、今存在し、将来は消滅する職業は、その運命から逃れることはできない。

そのため、今から職業というか生活をするための収入を確保する方法を考えておかなければならない。そして、できることから実験していく必要がある。