検察側の証人

長距離移動する機会があり、暇つぶしのために文庫本を買った。

検察側の証人というアガサクリスティの本。

文庫本を買おう、と本屋に入り、ハヤカワ文庫の気分だ、

ということでその書棚に行き、なんとなく目についたアガサクリスティでも読むか、

ということで、一番薄く、時間内に読み切れそうな「検察側の証人」を買った次第。

 

3時間ほどのバスのなかで、一時間ほどぼんやり考え事をしてから、

読み始めた。

ちょうど2時間ほどで読み終えた。

ラストの方で、なんだこんなもんか、と思いきや、急展開のどんでん返し。

面白かったー。

しかし、なぜ検察側の証人というタイトルなのだろうという疑問は残った。

今も昔も

ここ数年、不動産の賃貸業で革新的だなというサービスがいくつか出ているように思う。

仲介手数料をとらない、とか敷金、礼金、更新料と取らないとか。

あきらかに消費者にとってありがたい動きなのだが、それが一般化しないということは、いかに不動産の所有者が強いのか、ということを物語っている。

不動産を借りるには審査、というものもあり、オーナーがノーといえば、借りられない。

所有者が強い。それは当たり前である。自分のものを貸すかどうかは、所有者の決めることである。無理矢理に借りる権利などというものは、ない。

とはいえ、所有者も、借り手がいないと宝の持ち腐れということで、適当な人には貸したい。

適当な人、というのは、ちゃんと家賃を納めてくれる人である。

この、ちゃんと家賃を納めてくれる人を選別するために、礼金がある。礼金は敷金と異なり、返ってこない。そうしたお金を支払ってまで住みたいという意思、及び財力があれば、ちゃんと家賃を支払うだろうということだと思う。ただ、礼金は無駄金だから、よほど魅力のある物件以外では借り手がつかなくなるため、礼金のない物件も多い。礼金は純粋に借り手を選別するためのものといえる。

敷金は改正民法にも盛り込まれる予定だったかと思うが、退去後の原状回復等に充てるために前もって支払うお金で、未使用分は返還されるものであり、合理性はあるとおっもう。敷金ゼロをうたう物件もあるが、結局はクリーニング費用を事前に徴収したり、事後的にもらうものはもらうようになっているので敷金を支払う場合と実質的な差異はないだろう。

チェーン系、それなりの規模の仲介業者になると、礼金、敷金の他に、消化器やら害虫駆除やらサポートやら、なにかと理由とつけて数万円を取っていく。本当に意味があるサービスが提供されるのかは微妙だが、その物件を借りるには支払うしかないという意味で礼金に近い。

更新料は、これまた礼金と同様に、借り手を選別するものである。払っても何らの対価はないから、完全な無駄金である。払うのが嫌なら出て行け、ということである。空室が出ることはオーナーにとっては損失だが、更新料を支払えないような賃料滞納リスクのある住人を追い出せる、という機能もあるといえるだろう。さらに、更新事務手数料というものもあり、家賃の何割かを徴収される。

不動産の賃貸にまつわるお金のなかで、その存在に合理性があるといえるのは、敷金くらいではなかろうか。礼金、更新料などは、借り手にとっては意味なく支払うお金である。賃料滞納リスクは保証会社が担い、保険料に反映されるべきだから、礼金、更新料は保証会社を使う以上は不要である。

それでも、いまだに礼金や更新料があるのは、それらを支払ってでも借りたい、という人がいるからである。礼金や更新料を取っていてはどんな物件でも借り手がつかない、という状況を作り出さないかぎり、礼金や更新料はなくならない。それだけ、不動産の所有は強い。

資本のない不動産会社が、業界の慣習を打破して礼金や更新料といった旧態依然の悪習を駆逐してやる!と意気込んでも限界がある。資本がない以上、礼金や更新料を取ることができない質の低い物件をかき集めてアピールするしかないからだ。質の高い物件のオーナーが、取ろうと思えばとれるカネを放棄して、業界の改善に協力するということは夢想である。金持ちはお金にシビアであるから。

消費者が不動産を賃貸するときの無駄なコストを排除する、ということを実現するには、資本調達力のある不動産会社が、質の高い物件を相当数確保して、礼金も更新料も取らないという運営をするしかないのではないか。間違いなく、消費者はそこに殺到する。(既にあるURはこれに近いが誰でも申し込めるわけではない。)この礼金、更新料不要物件の数が少なすぎると、そこを借りられた人がラッキーで終わってしまうが、一定数以上になれば、業界のスタンダードになっていく。物件の質が高かろうが礼金、更新料を取っていては借り手がつかない、ということになる。そのために一体どれほどの資本が必要なのかは検討がつかないが・・。

結局、そこまでして誰が得するのか。消費者は得をする。しかし、貸す側、仲介する側にとっては、得がない。そのため、現状は当面変わらないだろう。

人口減少により借り手が減り、部屋が余ってきたら、大家も強気に出れなくなり、礼金や更新料はなくなるかもしれない。東京は人口減少の影響は少ないといわれる(老人が増えると言われるが)。だから、変化は地方から起き始めるかもしれない。

結論としては、地主は依然として最強ということでした。

陸の孤島

山が動いた

紹介による顧客獲得にも限界があり、またしがらみも増すので、ネットで集客をしようと考えた。

WPでサイトを作っているが、これは名刺的なものであり、別途集客用のサイトを作ろうと考えた。今朝。

今更感があるが、ネット集客にはこれまで尻込みしていた。全く知らない人を客にすることは性質上、それなりにリスキーだからだ。悪用されるおそれもある。

しかし、集客しなけりゃ始まらないわけで、山が動いたという次第である。

試練。WPのマルチドメイン運用化

WPはトレンド的にどうなのかわからないが、手に馴染んでいるため使いやすいので、集客用サイトもWPで作ろう。

というわけで、新たにドメインを取得し、WPで新たに作ろうかなとしていたところ、マルチドメインでの運用が可能ということを知った。

マルチドメインの設定方法をググって、設定したのだが、なかなかうまくいかない。

結果的にはできたのだが、マルチドメイン化だけで3時間ほど使ってしまった。

サブドメインとかではなく、まったく異なるドメインでマルチ化しようとするなら、以下のサイトを見ればいい。

https://www.templateking.jp/practical/build/multi_dom.html

四苦八苦して、他の情報も見ながらなんとか設定した。どこでつまずくかは人それぞれなので、その都度ググって解決するしかない。

最後の最後に、追加したサイトのWPにログインできないという減少に悩まされた。

そのときは、

ログインができない場合 - WordPress Codex 日本語版

コンフィグのPHPファイルをいじれば良い、という結論は簡単だけど、そこにいたるまでが大変だった。

知識レベルの差と専門家への報酬設定の難しさ

私自身、プロの技術者の足元にも及ばない知識レベルだが、サーバーからphpファイルをダウンロードして、書き換えて、アップロードして、という作業は多くの人にとってわけがわからないのではないだろうか。

だから専門家の需要があるのですね。

きっとプロからすれば、他愛のないことで、「自分で調べればできるでしょ」と思うことも、素人からすると、あまりに苦行だったりする。「わけがわからないから、誰かやって!」となる。

専門家は「こんな簡単なことで、そんなにお金とれないよなー」と思ったりする。

素人は「これやってくれるなら、**円まで払ってもいい」と思ったりする。

どうやって価格を設定するか。素人が「払ってもいい」と思うラインはどこにあるのかを知りたい。

ある意味知識を売る専門家業としては、悩みどころだな、と分野は違うものの思ったりした。

FP3級を終えて

FP3級の試験を受けてきました。

 

学科試験

AM10:00-12:00

実技試験

PM13:30-14:30

 

問題はすべてマークシート。○×問題、択一(3肢)で構成されている。

実技というのは基本的に事例問題で、事案ごとに計算をしたりする。

けどマークシートだから難しくない。

私は問題を解くスピードだけは早いので、午前、午後とも20分程度で問題をとき終えて、時間をもてあました。というかこの試験に関しては、みんな時間を持て余していたと思う。午前の試験は一時間経過後から問題をとき終えた人は途中退席ができたのだが、みんな途中退席していた。

 

結果・・・

試験の難易度は、合格率80%程度。落ちると相当なダメージを負う。

60%程度の正答率で合格となるようだ。

試験当日のPM5:30からホームページ上で回答が出た。

自己採点の結果、全体で160点満点のところ、142点だった。

88%の正答率なので合格となる見込みで安心した。

 

使用教材

全国のフォロワーのために今回私が使用した教材をお知らせする。

 

みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2017-2018年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2017-2018年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

 

これと、 

 

みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2017-2018年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2017-2018年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

 

これ。

いずれも2017-2018となっている。

古いバージョンを使用していた。

なぜならば、本当はもっと早く受けようと思っていたのだが、司法書士の勉強でそれどころではなかったので、買ったまま放置していたのである。

買い換えるのもお金がもったいない、多少制度が変わっていても致命的ではあるまいとたかをくくって使用していた。

結果オーライだが、本来的には適切なバージョンを使用するほうがいいですね。

 

勉強方法

上記の教科書と問題集を使用。

試験本番のきっかり2週間前の日曜から勉強開始。

まずはじめの1週間で教科書を2回読んだ。

内容ごとに6つのパートに区切られている。

1から6を通して読むのではなく、

1を2回読んでから、2へ進む。

2を2回読んでから、3へ進む。

を繰り返して全体を2回読んだ。

次の1週間は、3日ほどで問題集を1回解いた。

このとき、間違ったり、曖昧な知識にマークをつけた。

残り、試験までは問題集のマークをつけたところをぐりぐり回したり(3回)、苦手な分野(税金がらみ)の教科書を読み直したり、教科書についている問題を解いたりした。

それで勉強はすべて。

一日大体1時間、やって2時間、やらなくて30分。おしなべて2週間でトータル14時間程度は勉強しただろうか。

最後までよくわからないことは残ったし、覚えられないこともあった。

それでも8割以上の得点はできる。

もともと金融、税金、社会保障等に詳しい人はもっと楽できるのではないでしょうか。

勉強無しで合格できるか?

私の場合は無理だったと思います。

社会常識がある方であれば、あるいは無勉強でもパスするのかもしれません。

FP3級を終えて

結果的にはあまりに簡単な試験でした。

また、取得しても特段意味のある資格とは言えません。

ただ、勉強した内容は相当、ためになりました。

年金や税金、金融、不動産、相続は、「いつかちゃんと知っておかなきゃなぁ」と思いつつ放置していたので、これらの知識を薄くであれ、広く知ることができたのは非常に有益でした。自分の商売に役立つとかそういうことではなく。

こうした知識は高校生や大学生1年生が学んでもいいのかもしれません。

また、私は商売がら隣接知識としてFPの知識があると便利なところがあるので、2級にも挑戦しようかしらと考えています。2級は40%程度の合格率。簿記3級くらいでしょうか。やるとしたら、試験は1月なので11月くらいからまたコツコツとやるかどうか。

なお、試験会場は懐かしの母校で、帰りに久々に昔通っていた道を歩いて人生を感じてみたりしました。

FP3級やいかに

日曜にFP3級の試験がある。

難易度は低いようだが、どうなることか。

以前、簿記3級を受けた際も難易度は低いということで、

なめてかかったらギリギリだったので、不安ではある。

 

ということで2週間ほど前から、一日1、2時間程度は勉強をしている。

テキスト1冊と問題集1冊を何周かしている。

範囲は広範で、内容的にはけっこうためになる部分もある。

たまに出る無料相談会で役立ちそうな知識が多い。

自分自身にとっても早めにこういう知識を持っておいた方がよかったんじゃないのか、と思ってしまいがちになるが、こんな知識に足をからめとられて生きてたまるかとおじさんのなかの青年は言う。

さて、試験的にやっかいなのは税金関係のところで、数字が出てきたり、いろんな控除ごとの要件やら控除額等をそれなりに覚えないといけないのが嫌。

60%程度できれば合格になるようなのだが、果たしてどうなることか。。

 

簿記は3級以上を取る必要性を感じていないが、

FPは2級までとってAFPというのも業務上ありかな、と思っている。

 

司法書士の勉強の方は、7月の試験後から先週まで、ずっと会社法をやっていた。テキストを読んで、問題集を4周(あと3分の1くらい残ってる)。先週からFPだけやってるのでこちらは休んでいる。

しっくり来てますか?

たまに思いつくことで、「これはすごい発見をした!」などと思うことがあるが、そういうものはほぼもれなく、当たり前のこと、ほかの誰かがすでに発見していること、である。

たとえば、今日、「金は天下の回り物というが、金は縦横無尽にめぐってはいない。いろいろな小さな社会のなかで巡っている。複数の宇宙があるかのように、経済圏も複数が独立、連携している」と思ったのだが、消費性向によるグループ分け、といってしまえばそれまでだし、あまりにあたり前な考え方だろう。

要は、私は発見していないし、何も人類の知見の進歩に寄与していない。ただ、すでにある考え方や知識が「自分にしっくり来た」だけなのである。

でも、そういう「しっくりきた」という感覚は重要だと思う。これが理解ということなのかと思う。「しっくりきた」の事前と事後で、持っている知識の総量は何も変わらない。ただ、自分の中のその知識に対するしっくり感が発生したという違いに過ぎない。それでも理解にとってこの違いが大きいのではなかろうかと。「理解はできる。でもしっくりこない」という知識は、自分の知識としては語れない。

どうやったら「しっくり」くるのかはわからない。上述のしっくりも唐突にきた。ぼんやりとそのことを考えているとしっくりくるような気もする。この「しっくり」させることをマスターできたら、学習のヒントになるのではないか。

このブログの軸

2016年1月。

その日に何をしたかを記録し、晒すことで、自らを律しようと考えて始めた「日報」ファーストシーズン。

あれから幾年月。

タイトルもDailyReportとなり、シーズンも6に至った。

シーズンの区切りは適当で「なんとなく飽きて」という理由によることもある。

今回、シーズン5が終わったのは、司法書士試験の受験を終えて一区切りついたから、という比較的意味のある理由による。

 

さきほど悟ったところによれば、人間生きている以上、学びからは逃れられない。

変化の激しい昨今、学んだところであらゆる知識は急速に陳腐化してしまうとしても、学び続けることは人間の宿命である。

学ぶことは、好きなものが対象であれば喜びであり、好きでないものが対象だと苦痛である。

なんであれ、学ぶということは、変わることであり、人間の本質である。

 

ということで、今後も学ぶということを軸にする。